ホルモンの分泌量を調整するには

本来はホルモンをバランスよく分泌するメカニズムが身体に備わっており、特定のホルモンだけを多量に分泌させるということはできません。むしろ、ホルモンバランスを崩さないため(身体の恒常性を維持するため)に、常に体内でホルモン分泌量が微調整されているのです。

ホルモンは少しの分泌量の変化でも体に影響が出やすいともいわれています。健康な状態であれば、ひとつのホルモン数値だけが高くなるというはありません。

ただし、女性には例外があります。女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)とのバランスは、生理周期の中で相対的に変化するようにできています。これも決してバランスを崩しているわけではなく、一定の規則性を持って変動しているのです。

ホルモンの分泌量を調整するフィードバック

人間の身体がホルモンの分泌量を調整するための仕組みにはフィードバック機構というものがあり、そのメカニズムについてわかりやすく説明しておきましょう。

ポジティブフィードバックとネガティブフィードバック

例えば、血液中のホルモンの数値が下がっている場合、脳がそれを認識すると恒常性を維持するためにホルモンの分泌を増やそうとします。これが「ポジティブフィードバック」。反対に、血液中のホルモンの数値が高くなっている場合、脳は恒常性を維持するためにホルモンの分泌を減らそうとします。これが「ネガティブフィードバック」です。

フィードバック機構は特に女性にとって重要

特に女性にとってはこのフィードバック機構が重要となります。

例えば、視床下部で分泌したゴナドトロピン放出ホルモンが、卵巣の女性ホルモン分泌を促して、それがさらにゴナドトロピン放出ホルモンの分泌を促進することで排卵を誘発。これが「ポジティブフィードバック」となります。

逆に、女性ホルモンの分泌がゴナドトロピンを抑制したり、女性ホルモンの減少がゴナドトロピンの分泌を促進したりするといった働きは「ネガティブフィードバック」です。

女性はホルモンバランスの乱れに注意したいので、こうしたメカニズムを知っておくと安定化を図るにも役立つでしょう。